学園の地下空間について

 この空間は未だに未踏の部分も多いですが、とにかく広い上に地上と殆ど変わらない様な環境を持ち、幾つもの階層に分かれ存在しています。
 一つあたりの階層の広さや高さはまちまちであり、完全にダンジョンの様子を呈しているもの、なぜか青空が広がり草木の生い茂る森、氷雪吹き荒ぶ雪原等、様々な場所が存在します。
 また、観測の結果、この空間は今も僅かずつですが広がり続けていて、まれに外から色々なものが迷い込む事があります。
 学園の存在する理由は、冒険者を育て、様々な物事を研究すると言う目的だけではなく、この地を調査し、守り、あらゆる危険を開放されきる前に処理するという目的もあるのです。
 このため、学生に対してこの場所の事は自力で到達、もしくは学園側が認めた者以外には極秘の扱いになっています。

特殊選抜学部

 特殊選抜学部は地下空間の調査、及びそこで起きる事件の解決の為の人員であり、また、その為の技術を研鑽する学部です。
 この為、特殊選抜学部になれる生徒は必然的に地下空間へ辿り着いた生徒か、それ相応の試験に合格して学園が認めた者のみとなります。
 この学部の生徒は卒業後もそのまま地下空間の調査等にかかわる者が多く、彼らの手によって基本的に最初に来る事となる階層には調査街『アーケンラーヴ』と呼ばれる小規模の街が形成されています。

調査街「アーケンラーヴ」

 小高い丘の麓にある青々と茂った小さな森に隣接しそこから流れ出る小川が街の中心を走り、あちらこちらから湯気が立ち上る小さいながらもきれいに整備された街。それが、学園の秘匿された7番目の施設、調査街『アーケンラーヴ』です。
 このアーケンラーヴは学園の在校生徒や職員以外にも卒業生や関係者、一部の認められた冒険者等が生活しており小さいながらも活気にあふれています。
 アーケンラーヴの中心には中央広場と呼ばれる公園があり、この中央広場を囲むように、学園や他の階層へと続くゲートや、街の管理をになう施設(建物)が存在します。
 その施設の職員の大半は学園の事務職員と兼任の為、本来は「街役場」なのですがが「ゴヴァノン出張所」或いは単に「出張所」等とも呼ばれています。
 その他にも一通りの施設があり、その大半は冒険者を引退した卒業生が経営しているものです。
 宿の数は多く、大半の冒険者=学生はこの宿を借りてベースにし、個人差はありますが寮と行き来しながら探索を行っています。一方、個人〜数人用の住宅も存在し、卒業生や学園関係者だけでなく、卒業要綱を満たし学園で生活する必要のない学生の多くもここで生活をしています。

ダート神殿

 調査街「アーケンラーヴ」のすぐ上、暫く前までは立ち入る事の出来なかった階層にある神殿で、非常に古い神殿です。
 傷の治療や、強力な物や危険な武具等の封印管理等を引き受けており、緊急時の転移先にも指定されていて、地下空間での探索には欠かせない場所となっています。
 なお、現在この神殿で正式に働く人は少数であり、回復魔法などが使える特殊選抜学部の学生がアルバイトをしている姿が見受けられるます。


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