エバニーメイ・アドヴェンチャーズ・アカデミーとは


 エバニーメイ・アドベンチャーズ・アカデミーは優秀な冒険者やそれに関わる人材を育成する為にエバニーメイ領主と商工会、エバニーメイ近郊に拠点を置く複数の大規模ギルドの合同出資によって創立した育成機関です。
 また、同時に個人等で行われていた、地下遺跡からの発掘物等の研究を統括する場所でもあります。
 当学園の教員の中には、様々な理由で冒険者としての仕事を一時的に休んでいるある意味で現役の冒険者を幾名も雇っています。そのため授業内容も冒険者となった時に非常に役に立つ事でしょう。
 また、元々エバニーメイやその近郊には性格などに問題はあるが非常に優秀な錬金術師や研究者等が多く彼らに研究の場、研究材料や費用の一部を提供する代わりに教員として集めた為、研究機関としても非常に優秀である。
 創立して間もないとは言え、教員や施設などを見れば他の教育研究機関にも劣りません。
 学生には大きく分けて、一定の実力をつける為に基礎などを学ぶ一般学部に所属する一般生徒と、一定以上の力を身につけさらに専門的な事を学ぶ為の上級学部に所属する上級学生の2種類の学生に分けられます。

施設について

・外観
 当学園は、エバニーメイ郊外に建つ遺跡の古城を改修し学園の施設としています。
 星型の城壁に囲まれた特殊な敷地であり、各頂点には十数メートルの塔が建っておりそこからの眺めはかなりの物です。
 正門は、頂点の1つで5つある塔の中で一番大きい物となっています。
 正門の反対側の頂点の1つは湖に面していて、その隣の頂点は湖面に突き出しています。そして、その2つの間の城壁の外は砂浜となっており学園関係者の憩いの場の一つとなっています。
 また、正門から見て右側の城壁の外は森になっていて、様々な薬草や毒草、茸、果実などが取れます。
 森の反対側、正門から見て左側は、平坦な土地が広がっていて運動場代わりに使われています。また、エバニーメイ全体の祭りの時などには出店などで賑わいます。

・学園七大塔
 ペンタグラム(五芒星)を描く城壁のそれぞれの頂点と中央棟である古城の塔を合わせて、学園六大塔と呼ばれ、それぞれ、珊瑚の塔、漆黒の塔、真紅の塔、純白の塔、黄金の塔、紺碧の塔と呼ばれています。
 それぞれの塔にはロードナイト:愛、オニキス:知性、ジャスパー(レッド):勇気、パイライト:潜在意識、カルサイト(ブルー):調和、オブシディアン(スノーフレーク):創造を意味する巨大な宝石が掲げられ、ピンク、黒、赤、白、金、青 の6色が方星を繋ぐように並んでいます。
 特に中央棟であるパイライトは、全方位を照らし出すように掲げられています。
 また、城壁にある塔にはそれぞれ、訓練用の地下遺跡の入り口が存在します。この遺跡は、それぞれの頂点を結ぶ円形になっていて一部は入学試験などにも用いられてます。

・学園六大棟
 学園内の施設は大きく分けて6つの棟から成り立っています。
 その内尤も大きいのが、教室や研究施設等が存在する学園の中心とも言える敷地中央に立つ城だった中央棟です
 正門を入って直の所にあるのが、事務室や大食堂、購買部に厩舎等が存在する管理棟です。
 正門から双方の塔と古城に突き出した塔の近くに立つ3つの棟が、学生や教員が暮らす寮棟になります。
 最後の1つが残る塔の側に立つ、生徒会館にクラブの部室や倉庫、植物栽培用のビニールハウスなどが集まった部活棟です。
 敷地その物はさほど広くありませんが、5つの塔や中央棟は高さがある上に複雑な構造になっている為、新入生や慣れていない人は迷子になる人が続出していますので、校内地図を常に携帯してくださいね。
 因みに、中央塔の地下には訓練用のランダムダンジョンが広がっていて授業や自主訓練に利用されてます。
 また、それぞれの塔にはグランアイン:寮、アエマ:寮、ブリガンティア:寮、ダグデモア:中央棟、ダナン:部活棟、ゴヴァノン:事務棟の名が付けられています。
 これは生徒の間でささやかれてる噂ですが、それぞれの棟に神々の名が付けられている事から、後1つアーケンラーヴの名を付けられた所が在るのではないかと言われています。
 毎年ここを見つけた生徒がいるという噂が絶える事は無く、この場所を見つける事が生徒の冒険心を駆り立てる場所になっています。その為か、生徒の間では六大棟ではなく学園七大棟と呼ばれています。

  ・学園内施設・設備
 学園内には様々な施設や設備が存在します。その内の幾つかを紹介します。

 まず、皆さんが確実に利用することになる設備が、テレポーターだと思います。これは、当学園の構造上必須の施設です。
 当学園は、高い建物が多く複雑な構造をしている為、慣れない人が迷子になったり移動に非常に時間がかかります。それを解消する為にある設備がテレポーターです。
 校内の要所要所を繋ぐ転送用の魔法陣で、入学時に配られた学生証に行き先を登録しておく事で、魔法陣から魔法陣へ移動する事が出来ます。
 ただ、このテレポーターにも欠点があります。それは、1人が一日に使用出来る回数が決まっている事と学生証への登録が移動先の魔法陣でしかおこなう事が出来ないという事です。
 それでも、この設備はこの学園で生活する上で欠かせないものでしょう。

 次は、大食堂と購買部。これは文字通り施設です。ですが、実は一寸変わった所もあります。
 大食堂の場合其れは値段と量。兎に角安くて量が多いのです。尤も、その分味は各寮の食堂や料理クラブなどの出店より格段に落ちますが。
 購買部は大きく2つに分かれます。
 一つはミリーの工房学園支店を初めとした品質も品揃えも良い総合店。値段は高いですが、注文も受け付けるので大抵の物は手に入ります。注文した物も大抵は翌日もしくは数日以内に手に入るほどサービスも良いです。
 ただ、武器や防具、マジックアイテムなどの一部はいくつかの条件を達成しないと売ってくれません。
 もう1つの購買部は学生が中心となって運営している物です。此方は室や揃えは余り良くありませんが、学生や教員が作った物を販売してる為兎に角安いです。また、こちらの物は特に制限なく購入する事が出来ます。
 ただ、この学園の特色なのか時々とんでもない物が店頭に並んでいる事があるので気をつけてください。
 それ以外にも、部活棟、中央棟、購買部、各寮周辺には昼休み、放課後に各飲食系や製作系(被服等)のサークルが出店を出しており、とくに夕食時等にはかなり賑わいます。
 月間売り上げトップ10が発表されるなどする為か、各出店とも競争意識も高いです。因みに先月のトップは「うしゃぎ屋」のケバブだそうですよ。手軽さが人気の秘訣だとか。
 また、特殊な設備として「ヴェンディング・マシーン」と言う自動販売機に似た機械が校内に数機設置されています。これは、各種ポーションや学園内で流通してる消耗品を専用の通貨を使用する事で購入出来る自動販売機です。

 続いて、この学園の中心とも言える中央棟。此処は先ほど説明したように、教室や研究施設等があります。
 校内に点在する保健室のなかで尤も大きな第一保健室も此処にあります。因みに、点在するほかの保健室の中には様々な意味で危険な場所があるので使用の際には気を付けて下さい。
 中央棟でもう1つ、上げるとすれば地下にある訓練用のダンジョンでしょう。これは、入る度に構造が変わるダンジョンで、少し変わってるのは入り口と3階層毎に下へ降りる方法が魔方陣による転移になってる事かな。
 その所為か、生徒の間では地下50階の構造なのに実は51階が在るとかまことしやかに囁かれてます。実際にそうなのかを確かめて見るのも面白いかもしれませんね。
 研究施設は学生だけじゃなく教員も使うから慣れない内は近づかない事をお勧めします。なぜならゴーレムやらなにやらがしょっちゅう暴走したり大爆発が起きたりしているからです。
 まあ、エバニーメイで暮らしてた人には日常茶飯事の事ですが。
 中央棟である城の上層階には大図書館があり、そこには古今東西の様々な書物の他、地下遺跡から発掘された古文書や関係者から寄贈された物が膨大な量となっていて管理が追いつかなくなって来ているとも言われています。
 此処には隠し部屋があると言われていますが見つけても迂闊に立ち入らない様にして下さい。なぜなら、そこには人を襲うような物を始め非常に危険な物が封印されていると言われているからです。

 部活棟は大まかに委員会や生徒会の部屋が集まる生徒会館区画、各クラブの部室の集まるクラブハウス区画、倉庫や植物栽培用のビニールハウスさらに訓練用のプール等がある特殊設備区画の3つの区画に分かれています。
 生徒会館区画は一般の生徒は余り用はないでしょう。クラブハウス区画は料理系のクラブの出す出店などで賑わいます。特殊設備区画は主に授業で使用されます。
 因みに、校内は消灯時間を過ぎた場合一部の場所を除きテレポーターの機能は停止し、ゴーレムを初め遺跡で発見された擬似エネミー発生機によって作り出された擬似エネミーが放たれます。
 ですから、基本的に消灯時間後は寮の自室より出ないで下さい。



事務室へ